望月由香子が講師を務めるピアノ、リトッミック教室。静岡市清水区の「リトルムジカピアノ教室」へようこそ。
望月ゆかこピアノ教室(リトルムジカピアノ教室)
ある一時期、私は子供の困った行動に思い悩むことがありました。どうすることもできなくて、なんの解決もできませんでした。私自身もう諦めていた時、ある本に出会いました。
それが、アドラー心理学のことが書いてある本だったのです。
そこに書かれていたことは、「子供の行動のすべては、自分の居場所を確保するという
目的がある。」ということでした。
子供が困った行動をするのは、自分の居場所をなくし、勇気をくじかれたためで、子供が
自分にもっと関心を向けて欲しい、注目して欲しいと思っているからでした。
例えば、ささいないたずらをしたり、わざと質問ばかりして困らせたり、見栄を張ったり、
こういったことは、子供が失った勇気を得るための、子供から大人への無意識のサインだそうです。
それでは、困った行動をする子供にどうすれば良いのか?
それは勇気づけをすれば良いのだということがわかったのです。
勇気づけの一つ目に、まず、「ありがとう」を言うことでした。
こういう場合はこうするというノウハウのようなものはないのですが、
私は、レッスンの中で「ありがとう」をなるべくたくさん言うようにしています。
例えば、雨がたくさん降っていてレッスンに来るのが大変な日に来てくれたとき、
「○○ちゃん、雨降っていて大変だったね!よく来たね!来てくれてありがとう!」と、
なにげない会話ですが、毎回続けていくうちに、子供がうれしそうにしているのがわかります。コミ二ュケーションの土台である信頼ができてきた感じがしました。
また、「ありがとう」と言う時、存在レベルで言うことに注意しています。
どういうことかというと、「ありがとう」の前にその子の名前を入れることです。
私はレッスンにきた生徒さまに「こんにちわ」とあいさつを言う前に
「○○ちゃん(くん)こんにちわ」と言っています。すると、一年間一回も休むことなく
皆勤賞の子供がいました。びっくりでした。
(健康であったことや学校行事も重ならなかったこともありまして)
これは、子供だけではなく大人にも効果がある思われています。
多くの場合は、いきなり「ありがとう」と言うことがあると思います。
これは、相手の行動を言っているので存在レベルではなくて、行動レベルであると
言われています。
人は人の役に立てた時、自分に価値がある、また、「ここにいていい」と思える感覚(居場所)を持てた時、勇気が持てるのではないでしょうか?
勇気づけの二つ目に、「他人の評価にとらわれない。」ということがあります。
例えば、誰でも人から良く言われたらうれしいし喜びます。反対に、悪く言われたら
悲しんだり怒ったりします。これはあたりまえで、自然な感情です。
けれども、人が良く言ったり悪く言うこと、これは、他人の期待であり、人が持つイメージ
であると考えています。
人から良く言われたから成績が良くなるわけではなく、その人ががんばったからです。
人に悪く言われたから悪くなったのではなく、自分がそう思っているだけです。
勇気づけの三つ目として、短所を長所と見ています。
自分の価値を認めるためには、それまでとは違った見方ができるようになることが必要
と思われます。
その他に、私がいつも心得ていることは、失敗を恐れないということです。
「誤っていることがわかる勇気」「不完全であることの勇気」「失敗する勇気」を持つこと
「たとえできなくても、できるところから始めたい。」これが、やる気ではないのかと思います。
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